なにかについて話しているとき,前提となっているコンテクストを無視して例外的状況を挙げ,お前の主張は間違っている,みたいなことを言う人がいるのだけれど,頭悪いと思う.僕自身もよくしてしまうから,注意していきたい.

言いたいときは「その話,〜〜という時は例外ですよね」みたいな感じで,確認するという体の方が良いと思う.

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話し合いの行方というか,着地点みたいなのには興味が無くて,とにかく否定したい,言い負かしたい,みたいな人がいることを知って辟易している.幸いな事に,今まで僕の周囲にそういうタイプの人あまりいなかったのだけれど,ここ1年くらいで急に増えた印象がある.

身体的な暴力って目に見えるから簡単に否定できるけど,こういうのって見えにくいから気がつかない人もいるのかな.まったく同一のものだと思うのだけれど.

子どもを叱るときで言えば,間違った行いはきちっと叱らなければいけない.でもその子を否定するような叱り方をしてはいけない,というのは自然に理解出来ると思う.どうしてそういう行動に至ったのか思考プロセスを一緒に追って,正しい行動はなんだったのか,というのを探ってあげる必要があると思う.

普通,大人同士ならどちらが一方的に間違っている,なんて状況は発生しないとおもう.だから,お互いになにを考えていたのかすりあわせて,問題を分析して解決するのが,道理に沿ったやり方だとおもう.

そういうの全くせずに,全部お前が悪い,みたいなことを平気で言うのだ.信じられないと思うけれど,私,本当に見たんです.

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自分がちょっと我慢する事で,周囲の人の利益が高いレベルで守られる,我慢しないと自分の利益はちょっとだけ上がる(あるいは全く上がらない)が,周囲の人の利益が大幅に損なわれる,という状況は,集団で活動しているとよくあるとおもう.個人レベルではなく,なんらかのグループでも同じで,自分の所属するグループが少し不利益を被るだけで,他グループの利益の総和が大きく損なわれる事を防ぐ,ということはよくあると思う.

今までそういった状況に直面したとき,じゃあ我慢してやろう,という人が僕の周囲には多かったと思うし,僕自身もそういう行動をとっていた*1

だからそれが当然だと思っていたのだけれど,そうじゃない人もちゃんと存在しているって事もこの1年くらいで学んで,絶滅した動物を発見した気分.

*1:と思っている.気がつかずにそうできなかったことはあると思う.絶対ってほとんど無いけれど,完璧な人間は絶対いないと思う