こども と おとな - にちじょう

中学生ぐらいまでは早く大人になりたいみたいなの考えてたと思う.自立心みたいな感じで,親がいなくなってもなんとか食べていけるようになりたいみたいな,一人で生きて行くことに対する憧れみたいなのがあった.

多分この憧れみたいなのが薄まったのは,連ドラのちゅらさんみてたときで,主人公が実家からの電話で「一人前だと思うなよ,下宿先のみんなに支えてもらってるだろ」みたいに怒られるシーン.

それで,高校ぐらいからあんまり大人とか子供とか意識することなくなった.スカイクロラの影響が結構ある気がする.スカイクロラっていうのは文明が十分発達して平和になった近未来が舞台で,ショーとしての戦争みたいなのが行われている世界の話なのだけれど,戦っているのは普通の人間じゃなくて,成長しても大人にならない,ずっと子供でいる人.作中ではキルドレって言う*1

スカイ・クロラ (中公文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)

読んでると結構な頻度で「大人になるって偉いこと?」とか「ずっと子供でいたい」みたいな話が出てくる.こういう話では基本的に大人になることで失われるものに焦点があてられていて,子供でいることを肯定する視点だったと思う.

そういうのは僕にとっては初めての視点で,ふーんって思った気がする.まフィクションだし? みたいな.少なくともこの時点では全く受け入れてなかった.

あとこの時期の話として,親から「相談には乗れるけど決めるのは自分自身だからね」って言われたことがあった気がする.いやこれは中学のときだったかな…….

ともかく,だんだん決定権を移譲されたので,大人とか子供とか考える必要なくなったのが正しい.大人とか子供とかって結局関係なくて,とにかく生きていると判断を迫られるシーンは無限にあるし,それに対する自分と周囲の態度なんだと思う.

こうして考えると,やっぱり身近にいる大人だけあって親の影響は大きいのだなぁ.

*1:映画と小説があって,背景と言うか,舞台装置は一緒だけど扱ってるテーマ違うと思う.僕が影響受けたと思ってるのは小説の方