なんかDX; 開発体験についてのゴミみたいな話題が多くて嫌になる一方、より広く労働体験みたいな概念がある気はしている。

ルール通りに書類を作るみたいなのは割と最悪で、そこまで決まってるなら必要なパラメータだけで上手いことやって欲しいと思うし、依頼メールみたいなフォーマットが定義されてるならJIRAみたいなチケット管理システムまで落とし込まれていて欲しい。

一方でさまざまな人と話していると、メールアドレスが全従業員共通でプロバイダのアドレスを使っている、みたいな事例もあり、どうやって業務が回っているのか想像もつかないなと思う。フォーマットを印刷して手書きで記入して依頼、みたいな感じかもしれない。

というか、おそらく昔*1 はみんなそんな感じだったのだろう。コードベースに差分を入れるために変更理由書を書いて決済書を作ってハンコをもらって回らなければならない、みたいなエピソードも聞いたことがある(本当かどうかは知らないけど)

そういったワークフローの正当な(??) 延長線上に共通テンプレートとメールを使った業務フローの設計みたいなのはある気がする。

結局人と人のコミュニケーションからは変わっておらず、内容によってはちまちまキーボードで書くよりささっと手書きしたほうが早いみたいなこともあるだろうし、退化している側面もあるのではないか(メールになったことで物理的に離れてても進められるとか、そういう進歩はあるとしても)。


本質的な部分だけに集中したいとはみんな思っているはずで、ではどうすれば本質的な部分に集中できるかといえば、できるだけ機械にやらせることなのだと思う。すると人間と機械とのコミュニケーションを考えなければならない。


DX; デジタルトランスフォーメーションというのは機械と機械のコミュニケーションをちゃんと設計しましょうという話だと思っていて、つまりここでの一級市民は機械たちで、人間は機械に仕える立場になるわけだけど(本当に?)、そういう考えでやっている人はいるのだろうか?


脱線した。根本的な生産性アップのためには機械と機械のコミュニケーションを整える必要があり、その上で人間と機械のコミュニケーションを整えていく必要があるわけだから、そういう視点で既存業務の棚卸しややり方を変えなければならず、人と人のコミュニケーションを前提とした業務フローをデジタル化したところで大した意味はなく、メリットとデメリットがトントン、みたいな状態から脱出するのは難しいだろう。

*1:いつ?