去年の秋に振り返りについて書いた。
この前の休みに振り返り自体の振り返りをして、やりかたを変えることにした。この前読んだアジャイルレトロスペクティブズの実践でもある。長いのでこの記事ではこの本のことをふりかえり本と呼ぶ。
ふりかえりの流れ
今回から振り返りは基本的に以下の流れでやることにした。
1. 進め方、タイムボックスの確認
2. Mad, Sad, Glad
3. Five Whys
4. カレンダーの確認
5. 個人で取り組んでいるプロジェクトの進捗確認
この構成はふりかえり本で触れられている「ふりかえりに必要な構成」を参考にしつつ、個人でやるために調整した形になっている。ちなみにオリジナルでは
- 場を設定する
- データを収集する
- アイデアを出す
- 何をすべきかを決定する
- レトロスペクティブを終了する
ということになっている。データの収集を Mad, Sad, Glad でやり、Five Whys でアイデアを出し、やることを決める形。ふりかえり本を読むとそれぞれのフェーズにあったアクティビティを知れて便利、実際 Mad, Sad, Glad も Five Whys も本で紹介されたのを参考に選んでいる。つまり具体的なアクティビティを決めただけで構成はほぼ一緒ということになる。
Mad, Sad, Glad(喜怒哀)
前回のふりかえりから今回までのできごとを感情を軸に書き出していく。前まで KPT でやっていて、P ばかりが多く出て嫌な気持ちになっていた。Mad, Sad, Glad だと感情と出来事をひもづいて書けるのが良さそう、と思っていて、ふりかえるだけでも「自分はこういう時嬉しいんだな」とか「こういうことが苦手っぽいな」とか、「これは反省すべきできごとだったな(この場合 Sad か、自分に対する怒りで Mad)」といったことがわかって良かった。
KPTの難しさ、Pが全部同列に解決すべき問題に見えちゃうところにあるなと思った
— デジタルマフィア (@side_tana) 2020年2月19日
Five Whys
次に Mad, Sad, Glad で気になったものをピックアップして、Five Whys で深堀りしてく。チームの場合ピックアップにも合意がいると思うけど、この振り返りは僕一人なので合意不要。
Five Whys、激詰め手法って感じだけれど、うまくやれると本質的な解決策に迫れて良い。
カレンダーの確認
これは説明することなくて、カレンダーのメンテするだけ
プロジェクトの進捗確認
この他、継続して取り組みたいものごとをプロジェクトみたいな単位で切り出して別管理している。たとえば資格取得みたいな活動。
これについては結構難しくて、今回から「先週できたこと」と「今週やりたいこと」をリストにするところまでやることにした。実際には全体のバランスを見て、どのタスクにどれぐらい自分の時間を使うかって話を詰めないと実現可能性が下がるのだけれど、仕事じゃないのであまりきっちりやっても息が詰まるな、ということで気楽にやっている。
一方、特に締切がないものについてなのだけれど、やるきに任せる状態だと結局進まなくなってしまう。そういう失敗をこの半年間してきた。そこで今回は小さな習慣って本で提案されていた方法を取ろうと思っている(この本は正月に @tacke_jp さんに会った時に勧められた)。
- 作者:スティーヴン・ガイズ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ざっくりいうと、できるだけ低い目標を設定することで、着手するときの抵抗を下げる。だいたい始めるときが一番大変で、始まってしまえばあとはやる気に任せても大丈夫、という主張。
僕自身も実体験があるので、着手するときの抵抗を下げるために、まずできるだけ低い目標設定をする、というのを試してみようと思っている。
ところでこれを一通り走らせるとだいたい1時間ぐらいかかってしまう。時間をとれないこともしばしばあり、長いときで2週間ぐらいふりかえりをしないことがあった。ふりかえ本では短いアクティビティを用意しておくことが推奨されているけれど、僕の場合その準備がない。これはすでにわかっている課題。