中学の頃,担任の先生に「お前は自分のできることの範囲を広げようとする姿勢が足りない,なにかできるようになると,そればかりする,もっと新しいことを身につけていけ」みたいな事を言われたのだけれど.
当時,このことを言われたときは「そんなことない」って気持ちと,「うーん,確かに」みたいな気持ちが半々だったのだけれど,年を追う毎に後者の気分が強くなって,最近はことある毎に,という感じだ.
実際,なにかひとつ知るとずっとそれでなんとかしようとしている気がするし,視野が狭いというか.
トンカチの使い方を覚えたら,材木を半分にするときもトンカチ使うみたいな感じだとおもう.ノコギリ使えばいいのに.いや,実際そういう場面だったらノコギリ使いますけれども.
ともかく,新しい事に挑戦しようみたいな勢いがない,どんどん新しいことしていこう見たいな勢いがない.ような気がする.
言葉の力は凄い,たぶん中学の時,冒頭の事を言われてなければこんなことは考えなかったと思うけれど,逆に言われたからそういう風に縛られているのかもしれない.言葉の力は凄い.
ともあれ,両方とも良い面・悪い面はあると思っていて,つまり同じ事を繰り返す事でも成長はあるわけだ.どんどん新しい事に挑戦していて,全部中途半端じゃ,それはよくないと思う.
ただ,よくあるはなしで,50点を80点にするのは簡単だが,80点を100点にするのは難しい,みたいな.かける労力と得られるもののバランスに気を使え,ということなのだろうなあ.