すでに結構問題になっているけど,ソーシャルネットで友人の情報公開しちゃう問題,今後どんどん問題になっていくと思う.たとえば同じ集まり*1に出てる情報を,誰か一人が無断でソーシャルネットにあげるだけですべて暴かれる.写真一枚あげただけで問題になる.

どんどん嘘がつけなくなる世界になっていくのは悪いことじゃないと思うけど,別に嘘とかじゃなくて,個人のプライバシーとして,必要以上に情報を公開したくない人にとってはつらい世界だと思う.

とはいえ,公開する側から考えると,例えば楽しい思い出として一緒にディズニー来てるとかいって,友達のタグをつけた写真をソーシャルネットで公開して,そういうことで友達からおこられたりするのつらいと思う.

さらに厄介なのは友人申請で,友達から友人申請きたら断りにくいけど,その人がプライバシーみたいな概念無い文化圏の人で,常にガラス張りの部屋で生活しているような,全情報publicみたいな感じだとめちゃくちゃつらいと思う.ある人に友達50人いて20人がA大学で,ほかはばらばらとかだったら,その人もA大学だろうなって思うのは自然だと思うし,高い確率であっていると思う.他人がプライバシーを公開することによって自分のプライバシーも公開されてしまうという状況が一般的になっていると思う.

人間関係のグラフ構造から簡単に個人のプロフィールを推定可能ということだから,個人情報を守れるというのはもう幻想でしかないということになる.最悪だと思う.最悪なのだけれど,これが現実ということだから,さっさとプライバシーを守ることはあきらめてすべて公開するか,あらゆる情報を偽って,存在しない個人として生きるしかない.現実は厳しい.

*1:同窓会とか,幼なじみの飲み会とか,そういうの